リフォーム会社や塗装会社など、建築会社を探したことがある方だと、「中間マージンなしで低価格な工事!」などのキャッチコピーを見かけることも多いかと思います。本記事では、そもそも中間マージンとは何のことなのか、建築工事における中間マージンの仕組みやメリット・デメリットの説明をしていきます。
中間マージンとは?
中間マージンとは、建築工事を依頼する際に、仲介業者や下請け業者を使用する場合に発生する手数料のことです。仲介業者の相場としては10%〜30%の場合が多く、その分工事費が割高になるケースがあります。
中間マージンの仕組みとしては、実際に工事をする会社に仕事を紹介するにあたり販促活動(集客)を仲介業者や元請け業者が行い、実際の工事費にこの販促活動にかかる費用を上乗せして、見積書を提出します。この費用の上乗せが中間マージンと言われる費用となります。
※この販促活動費が高いほど手数料が高く、仕事が多い傾向にあります。
中間マージンがない会社のメリット
中間マージンがない会社に依頼する場合大きく2つのメリットがあります。
1、価格が安くなる
中間マージンの仕組みでも書いた通り、仲介業者を介さないと10%〜30%の手数料が不要になるため、その分工事価格を安くできる傾向にあります。工事内容によっては100万円を超える工事もあるため、中間マージンがかかる会社とかからない会社に依頼する場合、施工内容が同じでも価格が30万円以上も変わる場合もあります。
2、無駄な手間がかからない
仲介業者がいると、万が一トラブルが発生してしまった場合、実際に施工した工事会社への確認作業が必要になります。
(お問い合わせイメージ)
【お客様→仲介業者→実際に施工した会社→仲介業者→お客様】
このようにお客様のお問い合わせに対して確認してお客様のもとへ返答が行くまでかなりの時間がかかります。
仲介業者がいない場合、無駄な確認がないため最短で返答できる傾向にあります。
(お問い合わせイメージ)
【お客様→実際に施工した会社→お客様】
以上の「安くなる」「無駄な手間がかからない」という2つのメリットがあります。
中間マージンがない会社のデメリット
メリットが多数ある反面、デメリットもあります。それは信頼できる工事店が探しにくいことにあります。
中間マージンがなく見積りが安かったという理由だけで工事の依頼をすると「手抜き工事をされてしまった」「全くアフターフォローをしてくれなかった」などの悪徳業者にあたってしまう場合があります。その反面、仲介業者(大手工事店など)を利用する場合は、サポート体制はしっかりしているため安心の工事が可能な場合が多い傾向にあります。
ただし、悪徳業者も減少している傾向にあるため、信頼できる工事店であれば中間マージンがない会社に依頼することの方がメリットが多いでしょう。
信頼できる工事店探しの3つのポイント
信頼できる工事店を探すにはどのようにしたらいいのかのポイントをご紹介します。
1.施工実績を公開している会社
ホームページなどで施工実績を定期的に公開している会社の場合、施工工程をみられても大丈夫!という証明の1つになります。そのため施工実績を公開している会社で、尚且つ施工工程の写真などがある会社を探すのが1つの基準となります。
また直接施工した現場の写真以外公開できない場合も多いため、実績を公開している=中間マージンがない会社である可能性が高まります。
2.複数社から見積りをとる
最低2〜3社から見積もりをとることがおすすめです。その理由としては価格を比較するのはもちろんのこと見積書にある「項目」を比較することでその業者が信頼できるか判断する1つの基準になります。
※中間マージンや手数料に関しては見積書に記載されていないことがほとんどです。
3.自社施工の会社
自社施工の会社の場合下請け業者を使わないため中間マージンや無駄な手数料が発生しないため判断材料の1つになります。注意点としては自社施工と記載しつつ、実際は下請け業者を使う場合もあるため、判断が難しい点でもあります。
まとめ
中間マージンについて書いてきましたが、結論としては中間マージンがかからなく安いに越したことはありません。
しかし安いだけの建築工事では意味がないため、信頼できる工事店を探すことがポイントとなります。
建築マガジンでは中間マージンのない会社を多数掲載しております。
まずはおすすめの工事店から中間マージンのない会社を探してみてください。
※全ての会社が中間マージンがないとは限りません。